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二つの夢一つの世界

Category : Writing


ゆるやかな昼下がり
太陽も登り詰めて
静かに下るのを待っている


青若葉を元気に食べる
子牛が一頭日に当たり
はねる尾っぽは時刻む


広い空を飛んでいる
蝶々が一匹日に当たり
ゆらぐ羽は空気をつかみ


茶色の子牛は自由に飛んでいく
その蝶々が羨ましくて
横を通るのを見るたびに
青色の目は憂いをおびながら


黄色の蝶々は繋がれている
その子牛が羨ましくて
横を飛んでいくたびに
綺麗な羽を燻らせながら



「やぁそこを飛んでる綺麗な蝶々、一つ話を聞いておくれ」

子牛は恥ずかしげに尾っぽを振りながら


「この世界を自由に飛べる君はなんでも知っているんだろうね、

 どうか君の見た世界をこの杭に繋がれた僕に聞かせておくれ」


蝶々は嬉しそうに羽をひらつかせながら




「居場所をもっている君は一つの素敵な世界をもっているんだろうね、
 
 どうか僕にも君の世界を教えておくれ」







2つの世界が合わさって

1つの歌ができていく










たとえばあの紫の花は
僕ら蝶々の大好きな
甘い甘い蜜を持ってるんだ


いつか足元をすくって
綺麗な君を食べてしまいそうだね




たとえば僕を繋ぐこの縄が
糸切れみたいに細ければ
僕は自由に飛べるのかな


いつか主人が君を追いかけ
愚かな君を食べてしまいそうだね







自由な空は果てしなく広くて
僕は行くあてもなくただ虚しく空を飛んでいる
居場所がある君が羨ましいんだよ
縛られてこそ見える世界を持っている



縛られた世界はちっぽけで
見た事がないもを自分の羽で見つけにいける
自由な君が羨ましいんだよ
どこまでも飛んでいける世界を持っている



2つの願いは2つの現実
お互いがお互い羨ましくて
時を経て二人仲良く
2つの世界を語っている









時は流れ流れて凍える季節
太陽は低く寂しげに
夏の輝きを失いながら
黄色い羽も輝きを失いながら

世界の光が一つ消えかけて
もう一つの世界も揺らぎ始めた
いつのまにやら

2つの世界は繋がって

しんしんと降る雪の白が
茶色の背中と黄色の羽を冷たくぬらし
寂しい、寂しい
静かな、静かな



一つの世界





以下解説:
 
今回のお話は先日美術展で見た安嶋雨晶さんの
「牛」というタイトルの日本画を元に書きました。

柔らかに描かれた儚い雰囲気の子牛と、その脇を通る黄色い蝶々の絵でした。
見た瞬間に想像があふれ出てきて、シュバッと書き書き。
文法とか表現方法とか・・・ゴッタゴタですね。
浮かんだことを素直に書きすぎ・・・



詩には書かれていませんがこの後

蝶々は冬の寒さに負け

静かに息を引き取ります

後を追うように子牛も

そして2匹の亡骸の跡に

一輪の小さなタンポポが咲きます


その地に根強く世界を広げながら
たくさんの綿毛は広い世界を飛び立ちます



2つの世界が一つの花に





子牛と蝶々の物語。
 
 
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このブログでは作詞とか雑記とか
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よければ覗いてやってください

それでは



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